HOUSE&GARDEN_Negi

家の持つ意味 ２０１４年

　家は人生を育む大切な乗り物です。どなたも立派な乗り物を希望される事でしょうが、その人その人の価値観で選ぶ事ですから、大きいとか小さいとか、価格が高いとか安いとかは，問題では無いと思います。ですが　　こんなものでいいや，，，というようなお手軽な気持ちで家を建てたり買ったりするのはやめましょう。

少ない予算でもその方らしい立派な家がつくれます。予算がいっぱいあればもちろんけっこうですが。要は生き方の問題です。あきらめの気持ちで家を選ぶような生活習慣は、子どもにも伝染し遺伝します。大切なあなたと家族の人生を大切に生きるために、家選びは真剣にしっかり人生を見つめて考えて

 

地方に住もう

本日の朝日新聞の見出しに『首都直下地震、３００兆円の被害　試算、従来想定の３倍』というのが出ていて、実際に東京に行く時はいつも今日地震がこなければいいな等と思いながら出かけています。最近地震の話題が多くマスコミを騒がせていて、いつ大地震がきてもおかしくない、という現状です。

　私はかねがね思っているのですが、いっぱいお金をかせいでいっぱいお金を使う人は大都会に住めば良くて、自然に囲まれて豊かで安心な暮らしを望むなら、田舎特に近くに小高い丘陵地のある、里山などは理想的なすみかだと思っています。私は元々高崎の出身で、大学浪人の時代に一度だけ墨田区のスカイツリーのあるあたりに住んだ事がありますが、当時から田舎者の私は台風が来ると，全前年の伊勢湾台風の事を思い出して、怖い思いを持った事を記憶しています。

率直に言います。地震にしても台風にしても、災害の少ない高崎に来て住んでみませんか。土地のお世話や田舎暮らしの達人たちもいっぱいおります。みんなで楽しく住みましょう。特に定年退職してこれから何をしようと悩んでいる方は、ご連絡ください。都会は便利かも知れませんが、田舎も良いですよ。という事で言葉は足りませんが、田舎暮らしの薦めでした。

 

家と健康

　今ではあたりまえになった，冬暖かく夏涼しい高気密高断熱の家も、私が群馬で始めて取り入れた２６年前では，かなり珍しく、当時の社員の中にも反対する者も数人おりましたが、直感でこれは必ず主流となると確信し、高気密高断熱住宅のみを受注する事を決断した事をおもいだします。

最近の統計でヒートショックが原因で家の中で亡くなる人が年間１万７０００人もいるそうです。北向きの寒い脱衣所で裸になって、震えながら暑い風呂に入って、脳卒中や心臓麻痺により溺死するケースや、夏に家の中にいながら、熱中症になるなど考えられない事故の話もよくニュースで報道されます。

このような事が起こるのは、未だに断熱の悪い家が存在する事が原因ですが、住宅にに携わってこのかた性能の良い家を創って来た私は少なからず、世の中のお役にたてたのかな、と思っております。冬暖かく夏涼しい家に住んでいるだけで、寿命がのびるというデータもあります。

もうひとつ暑さ寒さだけの事ではなく、実は断熱の悪い家に住んでいると、結露が原因のカビによるぜんそくや，鼻炎などに悩まされる人も多いのです。マンションに引っ越してから、いつも鼻がむずむずしたり、花粉症がひどくなったりする人もいます。このような症状も家が原因のことが多いのです。健康でいてこそ人生を謳歌できるというものです。家と健康についてもっと関心を持って下さい。

 

撮影前夜

明日は雑誌の取材だそうです。

リノベーションをさせていただいているお宅の、撮影前夜の写真です。ブロカント市でお買い上げいただいた古い窓を使って、家具を作らせていただいたり、デコペの技術を使っての塗装など見所いっぱいのお宅です。

ロングライフデザイン

ハウスアンドガーデンでは、創立以来『ロングライフデザイン』を基本にデザインを進めて参りました。

私たちの考えるロングライフデザインを何回かに渡って書いてみます。

１　自然との調和

当社の社名ハウスアンドガーデンが示しますように、家と庭　２つ合わせると家庭です。人間も大自然の一部です。その人間は自然に包まれていると感じる時、心と体が癒され、くつろぎ、幸せを感じます。これは自然な事です。ですから当社ではいつも家と庭を一緒に考えてきました。

また当社のデザインが角の取れた丸みのあるデザインも、実は自然との調和を考えてのことです。自然の生き物、植物や動物に一直線のものがあるでしょうか。人間は機械で画一的なものを効率的に作るために、直線的なものをつくりますが、できたものは自然から離れるために、愛着や優しさを感じません。そのために家の中にいても、居心地の良さを感じないため、落ち着かないのです。まるみのある暖かいものを作るためには、人間の手仕事が必要です。職人の技です。なんだか落ち着くというのは、実は奥の深いもので手間のかかるものなのです。

 

アンティークから発想する家造り

先日開催されたイベント『ブロカント市』でお買い上げいただいた，建具を使って家具を製作します。

梅雨時の室内環境とダニ

昨日定休日だったので朝のNHKのお茶の間番組をしっかり見てしまいました。ダニについての権威の吉川翠さんがゲストで、梅雨時のダニ対策について，特集しておりました。我が家ではダニの被害は受けていないのですが、猫もおりますし、居間にはカーペットも敷いてありますので。さすがに番組が終わった後久しぶりに大掃除をしてしまいました。家具の裏側など、ダニの好みそうな場所は徹底的に掃除機で清掃しました。

　ダニの好む生育条件は気温２３度~３０度、湿度６０パーセントと言いますから、まさにこれからの季節はダニにとっては、快適な環境条件がそろっています。その上に食べるものがあるという条件が揃えば、爆発的に繁殖してしまいます。

そこで高性能住宅を造っている、ハウスアンドガーデンの社長としての提案です。

１、まずは彼らの餌をなくしましょう。それには掃除機がいちばんです。室内には人間の体の一部がはがれ落ちたフケなどの角質や、ペットの食べこぼした餌などを、ダニもろとも吸い込んでしまいましょう。

２、室内温度は人間の好む温度と一緒ですから変えられませんから、湿度を落とすことに挑戦しましょう。ここで建物の気密性能が必要になってきます。湿度を下げる方法としてはエアコンをかけるとか、除湿器で除湿するのですが、建物の気密性能が悪いとエアコンだと寒くなるし、除湿器では水とれるけれど，湿度は少しも下がらないという結果になってしまうのです。　　高気密住宅では可能です。

テレビなどのマスコミでは、世の中一般的な家のことしか言えないので、常識的な事をとりあげますが、実は常識とは違う部分もいっぱいあります。日本人は一般的に窓を開けると新鮮なよい空気が入ってくると信じていますが、それは気候条件の良い時の話で、梅雨時に窓を開けてよい事などありません。冷たく湿った外気を取り入れたら。それこそダニの思うつぼです。ですからこの季節高気密住宅に住んでからっとした室内環境を楽しみましょう。

 

 

手作りの生活

あけましておめでとうございます。

　新年初仕事として、当社の事務所入り口のみかんを収穫しました。小鳥達の餌のために何個か残しましたが10キロ強ありました。見た目は個性的で不揃いですが、本当においしいんです。農薬はいっさい使っていませんし、肥料もやらずに、剪定もしないでよく出来たものだと、ほめてやりました。ほんとうにたくましいですね。

　私はこのみかんのように、不揃いで個性があり、中身がしっかりしていて、悪い環境でも楽しくたくましく。生きてしまう人の家を創りたいと、日頃より思っています。どんな無理難題でもおっしゃってください。2013年は思いっきり楽しくやります。よろしくお願いいたします。

続断熱改修

最近断熱塗料が話題になっています。家に塗る事によって、安い費用で断熱改修できるようなテレビコマーシャルが流れたりしています。これを見てすぐに飛びついて、後で後悔する人が多く出るだろうと思わざるを得ません。たしかに一定の効果はあるかも知れませんが、断熱塗料を塗ったくらいで家が暖かくなるなら、苦労はいりません。家を暖かくするという事は、断熱性能や、気密性能、遮熱性能、その上に換気計画等々総合的な計画によって、達成されるものです。それを断熱塗装をするくらいで性能がアップするような錯覚を素人に持たせるのは、社会悪だと思います。テレビで放送しているからと，信用するのはのはとっても危険です。断熱のプロとして、とても黙っていられないのでひとこと。

健康の大切さ

病気になってみると、健康の大切さに気づくという事が言われます。同じ事が家についても言えると思います。

最近家のリフォームなどをしていると、感じる事があります。というのは洗面所やトイレなどの水回りの部屋で、カビに悩まされている方が多いという事です。ほとんど北側の寒いところに位置している事が多いので、原因は結露です。壁紙がカビだらけになったり、はがれてしまったり，シリコンのコーキングの中までカビが侵入してしまって、黒いシミが取れなかったり症状は様々なのですが、なかなかやっかいなものです。『壁紙が汚れてしまって張り替えたい』という相談を受けてもすぐ張り替える訳にもいかないのです。カビが発生する根本原因を取り除かず、壁紙を張り替えてもほんの一時しのぎで、またすぐにカビが発生してしまいます。

そんなときにすぐに思いつくのは、カビの生えない壁紙を使うと言う事ですが、これも対症療法でしばらくすれば、薬品の効果が無くなり、もとのもくあみです。その上化学物質の害もまき散らしているのです。

建築の室内環境の事をよく知らないで、安い価格でかっこ良い住宅を創るなどといって，一時ブームになったような会社の建物にありがちです。

人間の健康も本来当たり前の事なのですが、病気になって始めて、健康の大切さに気づくようなもので、私たちの創る住宅では、なにも問題なく過ごしている事が、実は必要なことをきちっと施行していることによって、もたらされていることを、これから家を創られる方も考えてみていただきたいのです。

問題なく過ごせる事の大切さこのことを大切にしていきたいと思っております。