昨日そぼ降る雨のなか、足利市の郊外で古民家の解体があるというので,使える古材の下見に行って参りました。桐生と足利の中間で松田川を少しさかのぼったその地は、とても風情のある良いところでした。すっかり瓦を外された家は,小雨にけぶる風景とあいまって物悲しくあわれを誘われました。
300年前の家という事でしたが、まだまだしっかりした家は、古民家再生すれば素敵なカフェやそば屋、あるいはギャラリーにでも生まれ変わらすことができただろうにとくやまれましたがが、既に解体の契約をしていて,職人さんが解体し始めていたので、時すでにおそし、という感じで残念でした。それでも持ち主の方は、古材をすこしでも生かして使ってくれる人が現れたので、喜んでくれました。今回のお話は元々昨日新築の契約をいただいたお客様が、自分の家の一部に使える古材をさがしていたところから始まったお話した。
こんなに素敵な材木が無惨にも砕かれて処分されてしまうかと思うと、長く住まれた持ち主の方のお気持ちは,とても複雑なものと思われます。
余談ですが、 二階にあった程度の良い桐たんすを私はいただいてまいりました。